“リーン·スタートアップ”で投資をスタート!
「兵士は拙速を尊ぶ」
これは孫子に書かれた言葉です。
孫子というと、
紀元前500年頃に中国の春秋時代に活躍した
軍事思想家の孫武が書いた兵法書。
この孫子は歴史上の多くの人物にも重宝され、
日本の戦国武将である武田信玄や
フランスのナポレオンも愛用したと言われています。
そんな、孫子に書かれた「兵士は拙速を尊ぶ」。
これにはどのような意味があるのかというと...
「作戦を練るのに時間をかけるよりも、少々まずい作戦でもすばやく行動して勝利を得ることが大切である」
そんな意味があります。
簡単にいうと、
「まずは動くことが大切」ということですね。
言われてみると当たり前に聞こえるかもしれませんが、
この考え方、実は現代の企業経営にも
取り入れられているんです。
フェイスブックも取り入れた"リーン·スタートアップ"とは?
リーン·スタートアップとは、
2008年にシリコンバレーの起業家である
エリック・リース氏によって提唱されたマネジメントの手法。
この手法は顧客の反応を見ながら、
少しずつサービスや製品に
改良を加えていくというもの。
商品を販売する→データを集める→データをもとにアイデアを考える→商品を改善する...
といったサイクルをなるべく早くすることで、
商品改善スピードを
高めることができるということですね。
商品をお客さんへ出す際は、
もちろん「完璧にしてから出したい」と
思うのが普通かもしれません。
ただ、自分たちが「完璧」だと思っていても、
お客さんのもとへ届けてみると
改良点が見えてくることがあるでしょう。
あるいは、「完璧にしないと...もっとよくなるはず...」と思い
足踏みしていると、競合に先を越されてしまう
なんてこともあるのではないでしょうか。
このリーン・スタートアップは
アメリカのシリコンバレーでブームとなり
多くのベンチャー企業に取り入られている考え方です。
実際、フェイスブックなどもその企業のうちの一つ。
フェイスブックはCEOのザッカーバーグが数週間で立ち上げ、
世の中に提供したサービスだと言われています。
フェイスブックのユーザー数は
今や世界中で約29億人。
2022年時点の世界人口が約80億人ですから、
世界の3人に1人以上がフェイスブックユーザーということです。
世界中でそれほど多くのユーザー数が獲得できたのも、
短期間でサービスを提供し
素早く改良を重ねてきた結果と言えるのではないでしょうか。
このようにまずはやってみること。
これは投資でも大切なことです。
と、全て準備が整ってから
投資を始めようとしてしまいがちです。
ただ、そのようなことを考えるあまり
いつまで経っても始められない...
そんな状況になってしまってはいないでしょうか。
そして、いつの間にか「今度こそ投資をしよう!」
といった気持ちが薄れてしまい、
それを何度も繰り返すことになってしまうのです。
ただ、投資は始めるのが早ければ早いほど
将来的に資産が大きくすることができます。
なぜなら、複利の力が働くからです。
複利とは配当金や利息などで得た収益を
再投資することで得られる利益のこと。
複利効果により投資資金が増えていき、
資産もどんどん増えていくことが期待できます。
例えば、100万円を年利10%で複利運用した場合、
5年後に約160万円にお金が増えます。
これが、
10年後:260万円
20年後:670万円
30年後:1,700万円
40年後:4,500万円
と、どんどん増えていきます。
このように、投資を始めるのが早いほど
複利の力が働き資産を大きくすることが期待できます。
2023年が始まって1週間が経ちました。
もし、「今年こそ投資をスタートさせよう」
そんなことを考えていたら...
まずは少額でもいいので、
投資をスタートさせてみてはいかがでしょうか。