「岸田政権の予算の積み方は実効性がない」 高橋洋一が言及

2022年11月09日

政府は11月8日、2022年度第2次補正予算案を閣議決定した。高騰する電気やガス料金の抑制策などを盛り込んだ総合経済対策を中心に、一般会計の歳出総額で28兆9222億円を計上。財源には、当初の計画を上回った税収などもあてるが、歳出の約8割にあたる22兆8520億円は新たに赤字国債を追加発行して賄う。 飯田)11月中旬に臨時国会に提出、年内の成立を目指すということです。

赤字国債をこんなに出さなくても予算は組めるはず ~繰り越したものは埋蔵金として残る

高橋)赤字国債をこんなに出さなくても予算は組めると、まず思いました。同じようなときに「過去の経済対策でどのくらい使い残しがあったか」という会計検査院の報告がありますが、それが20兆円くらいでした。それを繰り越すなり、不用(額)を立てるので少し減るはずなのだけれど、繰り越しているのだから、どこかに必ずありますよね。

埋蔵金を残しながら多くの国債を出して「財政危機だ」と言う矛盾

高橋)そういうものを集めてくれば、簡単に予算がつくれると私は思いました。しかし、国債を増やしているということは、残したものはいわゆる埋蔵金になってしまうのですよ。埋蔵金を残しつつ、多くの国債を出して、見かけ上で「大変だ」と言ったのかなと思ったくらいの予算でした。 飯田)22兆円が赤字国債だということで、「財政規律が」という話が出ています。 高橋)だから私は埋蔵金の話をしているわけです。埋蔵金というのは細かい話で、例えば独立行政法人であれば、数百億円や1000億円~2000億円のレベルになってしまうから、わかりにくいと思い、外為特会では40兆円くらいあるので、大きいところを言っているだけなのです。 飯田)わかりやすいところで。 高橋)使い残しを集めてきて一般会計繰り入れにすれば、「こんなに国債を出さなくても済むのに」と思います。それなのに、わざと国債を出して「大変だ」と言いつつ、埋蔵金のことは言わないでしょう。私はそこにいつも矛盾を感じているのです。 飯田)「大変だ」と言いつつ、埋蔵金のことには触れない。 高橋)埋蔵金のことを言うというのは、繰り越しなら繰り越しで、どこにどうしたかという使途を言わないと。はっきり言えば、そういうものに蓋をしておいて「財政危機」などと言うのは少しおかしいと思います。

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