「気候変動を回避するにはもう遅い。我々は温暖化に適応する必要がある」…気候学者が新著で主張
2022年08月15日
ビル・マクガイアは新著で、壊滅的な気候変動を回避するためには遅すぎると述べている。
地球科学の教授である彼は、致命的な熱波と異常気象は始まりにすぎないと話している。
多くの気候学者は、公で話していることよりも将来を悲観しているという。
イギリスの気候学者によると、記録的な熱波や死者を出すような洪水、異常気象は始まりにすぎない。
ビル・マクガイア(Bill McGuire)は、2022年7月28日に出版された自身の新著『Hothouse Earth: An Inhabitant's Guide(温室になった地球:住民のためのガイド)』で、科学者たちの警告を何年も無視した結果、壊滅的な気候変動を回避するにはもう遅すぎると主張している。
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの地球科学教授を務める彼は、2022年7月におけるイギリス全土での記録的な熱波や、ロンドン東部の住宅16棟が破壊された山火事を急速な気候変動の証拠であると指摘した。マクガイアは政府による二酸化炭素排出量削減の目標があるにも関わらず、気候は現在の異常な状態をさらに上回り始めるだろうと述べている。
「そして我々が2022年を生きていくうちに、別の世界が現れる」とマクガイアはガーディアンに語った。
「まもなく、我々の誰も知らないまったく違った世界になるだろう」