「流行の株」を買ってはいけない理由

2022年09月07日

あなたは「流行の株」に興味はありますか?

現代では、どんな銘柄が投資家に人気なのかがすぐにわかりますし、

私の元にも、

「どんな銘柄が今流行しているのか?」

という質問が届きます。

しかし、この銘柄の「流行」というのは、

投資家にとって、伝染病のようなものかもしれません。

市場にこの伝染病が蔓延している時は、

自分もそれに感染するのではなく、

落ち着いて身を守るべきでしょう。

全ての投資家に共通すること

投資をしていれば、誰もが失敗をしたことがあると思います。

そして、

「成功した時」よりも「失敗した時」の方が学べることが多い

と私は思っています。

なぜなら、成功した時はそれに浮かれ、

過程の振り返りが疎かになってしまい、

失敗した時は、痛みが伴う分、

振り返りたくなるはずだからです。

しかしそれでも、人々は同じ過ちを繰り返します。

特に市場ではそれが顕著でしょう。

その大きな原因は、私たちの脳にあります。

私たちの脳は、お金に関することで、

合理的な判断をするのが苦手なのです。

むしろ、感情的になったり、

非論理的になったりすることすらあります。

では、脳の仕組みが原因なら諦めるしかないのでしょうか?

いいえ、諦めるのはまだ早いでしょう。

知識で脳をサポートするのです。

そして、そのために投資家が知っておくべきことの1つが、

群衆の心理です。

集団の狂気とは?

投資家の心理は長年にわたって、研究されてきました。

そして、投資家の非合理的な行動の原因となるものの1つが、

ハーディング効果です。

ハーディングは群れという意味で、

一般的に人は世の中の多数派と、

同じ行動を取りたがる傾向があることを指しています。

実際、多くの人が投資をしている銘柄、つまり流行の銘柄への投資は、

「みんながしているから」という安心感を覚えることがあります。

そして現代、ソーシャルメディアの発達と、

ミーム株(業績を度外視して値動きする株)の増加によって、

このハーディング効果は市場で日常的に見られるようになりました。

市場におけるハーディング効果は、

投資家がお互いの行動を真似し合うことを指します。

誰かが投資をしているから自分も投資をする...

誰かが売っているから自分も売る...

これらに合理的な理由はありません。

そして、これはパニックによる株の暴落や高騰に繋がります。

もちろん、その動きの先頭に立っていれば

リターンを得られるかもしません。

崖の上から見られる絶景を想像してみてください。

あなたは崖の上に立って、その景色を眺めています。

もし、あなたの前に誰もいなければ、

それを十分に堪能できます。

しかし、それを見ようと、

崖に押し掛ける人の群れの中にいたらどうでしょうか?

後方にいればいるほど、視界は遮られ、

その景色を味わうことはできません。

そして、人が押し寄せれば押し寄せるほど...

最後は全員が崖から落下してしまいます。

ドットコムバブルはまさにこれが市場で起きた、良い例です。

では、人の群れに巻き込まれないためには

どうすればいいのでしょうか?

私が考える方法の1つが、

投資において、銘柄を買ったり、売ったりする際に、

「その行動をする理由に自分が納得できているか?」

を明確にすることです。

「誰かがそうしているから」という理由だけで行動しなければ、

人の群れの一員にならずに済みます。

自分で見つけた投資先でも、誰かから聞いた投資先でも、

投資をする前に、

「自分はこの銘柄に納得して投資をしているか?」

を考えてみるといいでしょう。


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