「潜在的な機能不全」警戒-世界の資金調達市場巡りシンガポール中銀

2022年11月25日

(ブルームバーグ): シンガポール通貨庁(MAS、中央銀行)は25日、世界の資金調達市場における「潜在的な機能不全」と、銀行や事業会社に波及し得る金融機関の流動性逼迫(ひっぱく)について警告した。

MASは年次報告で、中核的な資金調達市場での深刻な混乱につながり得る流動性ストレスが生じた場合、各国・地域の中銀はマーケットメーカーとして最後の砦(とりで)となる役割を強化する必要があると指摘。 この問題は世界の金融安定に対する「最も差し迫ったリスク」だと強調した。

MASは「経済のインフレ圧力への対応に必要な金融政策の引き締めを妨げることなく、ボラティリティー緩和を目指す的を絞った一時的な介入は、市場機能の崩壊を回避するのに寄与する」と論じた。

最近ではイングランド銀行(英中銀)が英国債の相場急落に歯止めをかけるため行動を余儀なくされたほか、韓国市場は現在、極めて脆弱(ぜいじゃく)な状況が続いている。韓国の短期債利回りは世界金融危機以来の高水準で、韓国当局は信用収縮を阻止するため、少なくとも50兆ウォン(約5兆2300億円)の支援パッケージを表明している。

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韓国では今年5月にオープンしたテーマパーク「レゴランド・コリア」事業向けの融資2050億ウォンを組み入れたコマーシャルペーパー(CP)の支払いが期日の9月29日に行われず、コリア・インベスターズ・サービスと江原道はデフォルト(債務不履行)と認定。韓国北東部の江原道にレゴランド・コリアがある。

原題:Singapore Warns of Potential Global Funding Markets Dysfunction (抜粋)

--取材協力:Nurin Sofia、Suvashree Ghosh、Catherine Bosley.

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