【ロイター】焦点:政府予算の繰越22兆円、「不用」も過去最大 規模ありきに拍車
2022年07月08日
ビジネス
2022年7月5日2:14 午後UPDATED 2日前
焦点:政府予算の繰越22兆円、「不用」も過去最大 規模ありきに拍車
By Reuters Staff
[東京 5日 ロイター] - 政府は2021年度決算で、本予算や補正予算で計上した22.4兆円を次年度に繰り越す方針だ。使いきれずに「不用」とする予算も6.3兆円と過去最大となる。コロナ禍で規模ありきの財政運営に拍車がかかる現状が、改めて浮かび上がった。<前年に続く巨額繰り越し>
財務省が21年度決算をきょう発表する。ロイターが確認した概要によると、歳入の柱となる税収が67.0兆円と、昨年末の補正後見込み額を3.1兆円上回る。所得、法人、消費の「基幹3税」が20年度比でそろって増収となり、前年度に続いて過去最高を更新する。
税収が上振れしたことなどから、国債は21年度発行65.6兆円のうち8兆円を発行未済として処理する。過去に例がない規模の減額処理となる。
一方、歳出では22兆円余りの予算執行を22年度に繰り越す。政府は21年度当初予算で106.6兆円の歳出を計上。補正予算では35.9兆円の歳出を追加した。
https://jp.reuters.com/article/japan-budget-idJPKBN2OG08H