【参院選】 岡山は自民・小野田紀美氏が再選確実 与党・公明党の「推薦拒否」 接戦制す
岡山は自民・小野田紀美氏が再選確実 公明の推薦受けず接戦制す
岡山選挙区(改選数1)でも自民現職に軍配が上がった。小野田紀美氏(39)が
立憲と国民民主が推薦する無所属新人、黒田晋氏(58)らを破り、再選を確実にした。
小野田氏は若さと行動力をアピール、32の1人区で唯一、公明の推薦を受けずに選挙戦を制した。
2016年は公明の推薦を得て初当選。22年1月に更新した自身のツイッターで
「政党が違うのですから、選挙は他党の推薦ありきではなく、それぞれ自由にやるのが自然ですよね」とつぶやいた。
背景には、憲法改正や安全保障政策を巡る公明との温度差があったとみられるが、公明側の不興を買い、「推薦拒否」と受け取られた。
特定の選挙区で候補者を推薦し合う自公の「相互推薦」は今回、調整の主導権が党本部から地方組織に移ったこともあり、
公明岡山県本部は5月末、自主投票を決めた。
選挙戦で、小野田氏は「(選挙に)勝つことがゴールじゃない。政策を実現することが重要だ」と自らの信念を訴えた。
奈良市で8日、応援演説中に銃撃を受けて亡くなった安倍晋三元首相は前日の7日夜、
岡山市であった小野田氏の個人演説会に駆け付けていた。
10日夜、小野田氏は事務所に到着すると、支持者とともに約30秒間黙とう。当選確実の知らせが入った後も万歳はしなかった。
小野田氏は「最後まで笑顔でとはいかなかったが、有権者の方々から『頼んだぞ』という声を多くいただいた。
日本を守るため、今まで手をつけてこなかった問題にも取り組みたい」と述べた。【堤浩一郎、平本泰章、益川量平】
毎日新聞 2022/7/10 21:06(最終更新 7/10 21:07)https://mainichi.jp/articles/20220710/k00/00m/010/107000c