【大人の雑学】なぜ、秋に葉は色づくのか?
木々が色づき始め、
秋の訪れを一層感じるようになってきました。
赤や黄色...色とりどりの装いで
私たちの目を楽しませてくれる紅葉ですが、
一体なぜ木は紅葉し、葉を落とすのでしょうか?
原因の一つは、冬になると日照時間が短くなり、
光合成によるエネルギーがたくさん作れなくなること。
木は葉にある葉緑体で光合成を行っています。
しかし、光合成ができる時間が短いとなると
どうでしょうか?
エネルギーの生産量はもちろん下がってしまいますよね...
そこで、木は葉に栄養素を送ることをやめて、
葉緑体を分解し、得た栄養を幹に送り返してしまいます。
貴重な栄養は、より大切な幹や根に集め、
無駄にならないようにしているということですね。
こうして、葉緑体が分解された葉では緑色が薄まり、
元あった他の色素である
カロテンやキサントフィルなどが目立つようになります。
これが葉を赤や
黄色に見せる仕組みなのです。
(カロテンはニンジン、
キサントフィルはパプリカなどにも含まれています^^)
実は葉には気孔という小さな穴が空いており、
ここから二酸化炭素を取り込み、水を外に出す
蒸散という運動を行っています。
しかし、光合成も必要がなくなり、
水不足も起きてしまった今、
蒸散は木を枯らしてしまう原因に。
葉はむしろ冬を乗り切るためには
邪魔な存在となってしまいます。
そのため、木は本体である幹や根を
枯らしてしまわないために
葉を落とすという選択肢をとるのです。
このように、木は環境が厳しい時には追加投資をやめ、
より環境が悪くなった時にはロスカットを行います。
確かに、冬が過ぎれば
また新たに葉を作る力が必要です。
しかし、何度も訪れる厳しい冬を過ごしていく中で、
不要な部分をカットした木たちが生き残り、
今も繁栄を続けることができているのでしょう。
厳しい環境を乗り越えるためには、
いらない部分を切り捨てるという選択も
必要だということですね。
これは投資においても必要な考え方です。
長く投資を続けていると、
相場にも「冬」が訪れることもあります。
市場全体が下がり、
あなたの資産も厳しい状況に置かれるかもしれません。
そんな時こそ、あなたの根幹の資産を守るために、
ロスカットを行うことが非常に重要になります。
4%ルールと25%ルールという
2つのルールを組み合わせた投資方法を推奨しています。
4%ルールとは
1つの銘柄に投資する資金は、自分の資金全体のうち4%までに止めること。
25%ルールとは
持っている銘柄が25%以上の損失を出したら売却すること。
この組み合わせをすることで
仮に、ある銘柄でロスカットが起こったとしても
損失が1%ほどに抑えられます。
永久に持っておきたいと思える銘柄なら
この25%ルールに則った売却は不要ですが...
売却益や短期間でのトレードといった
積極的な投資による資産形成は
こうしたルールに則って損切りをしましょう。
ロスカットによる損失を恐れて
下落し続ける銘柄を持ち続けていると、
根幹となっている資産まで失われてしまいます。
木にならって今、不要な葉となった銘柄は売却し、
資産形成において幹や根となる
配当株など相場に大きく左右されない銘柄に資産を集める。
そのように土台をしっかり固めることで、
資産全体が枯れてしまうのを防ぐことができます。
次の春が来るまで、
じっくり、ゆっくりと資産形成を続け、
時が来ればまた積極的な投資を始めれば良いのです。
まずはルールに則った取引を行い、
資産形成における力強い根を張っていきましょう。
良い投資を。