【政治】 変わる年金事情 1年で1万4000円、きょうから“減額” 6月受給分マイナス0.4% 現役世代の賃金が新型コロナの影響などで減ったため
2022年06月17日
きょうから"減額" 6月受給分マイナス0.4% 変わる年金事情
2022年6月15日 水曜 午前5:00
- 1年で1万4000円の減額に
- 年金受け取りは65歳以外も可能
食品代など物価の高騰が続く中、6月に支払われる年金が前年と比べて0・4%減額する。年金は2月、4月、6月、8月、10月、12月と年6回に分けて支払われるので、減額となる今年度の年金(4月・5月分)は、6月15日に初めて受け取る形となる。年金の保険料を納める現役世代の賃金が新型コロナの影響などで減ったためで、引き下げは2年連続となる。日本に住む20歳以上60歳未満全ての人が加入する「国民年金」の支給額は月額6万5千75円から6万4千816円に259円減少、会社員らが入る厚生年金は22万496円から21万9千593円に903円減少する。(平均的な収入のある夫婦2人の世帯)年額にすると1万3千944円減額する計算だ。また、物価の変動に応じて変動する老齢年金生活者支援給付金(65歳以上で同一世帯全員が住民税非課税の人が対象)も、5千30円から5千20円に引き下がる。今年度から老齢年金の受け取る年齢にも大きな変化があった。老齢年金とは、老後の生活を支えるために給付される年金のことで、私たちがイメージする年金のことだ。(他にも年齢に関わりなく給付される遺族年金や障害年金がある)老齢年金の受け取り開始年齢は65歳が原則だが、本人が希望すれば60~70歳の間で受け取り開始時期を自由に選ぶことが出来た。さらに2022年度4月から、繰り下げ受給の上限年齢が75歳まで引き上げられることになった。繰り上げて受給する場合の減額率は、1ヶ月早めると0・4%減となるため、1年繰り上げると4・8%減、最大である60歳まで繰り上げると、年金は早くもらえるが受給額は24%減となる