【日本株週間展望】上値試す、海外景気の底堅さを評価-短期過熱感も

2022年11月25日

(ブルームバーグ): 11月5週(11月28ー12月2日)の日本株は上値を試す展開となる見込み。米国のインフレ沈静化と過度な利上げペースへの懸念後退を受け、米国を中心とする海外景気の底堅さが再評価されそう。半面、株価の短期的な過熱感は戻り一巡後の上値を抑える可能性がある。

米経済指標では29日に11月の消費者信頼感指数、12月1日に米供給管理協会(ISM)製造業景況指数、2日に雇用統計などの発表を控える。このほか、米国では11月25日のブラックフライデーから年末商戦が本格化する。

23日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では12月会合での利上げ幅を0.5ポイントに減速する方向に傾いていることが示唆された。インフレ沈静化と長期金利の頭打ち傾向から景気先行きへの悲観がやや和らいでいる状況だけに、これら指標や年末商戦が極端な下振れとならなければ投資家心理が改善しそう。

4週のTOPIXは週間で2.6%高と反発し、1月以来の高値水準となった。海外景気の底堅さは日本企業の業績面で追い風となることや為替の一方的な円安の修正から、需給面でも海外投資家中心に日本株が見直されやすい条件がそろいつつある。ただ、東証プライム市場の騰落レシオは3カ月ぶりに「過熱気味」とされる120%以上となるなどテクニカル面では短期過熱感も出ており、戻り売り圧力も高まりやすい環境だ。

《市場関係者の見方》

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員

TOPIXは今年高値、日経平均は2万9000円台を試しに行くだろう。米国の中立金利が上昇傾向にあることから、大幅利上げ継続とはいえ現在の金利水準では景気への悪影響は大きくない。年末商戦に入る中で、足元の個人消費も良好だ。米長期金利が上がらず、景気は悪くないとなれば米国株はラリーに入る可能性が高く、日本株も押し上げられる。

三菱UFJ国際投信の石金淳チーフファンドマネジャー

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