【社会】 アストラゼネカ製ワクチン1億2000万回分はどこへ行ったのか 詳しく調べてみた

2022年05月06日

政治部
2022年5月3日 火曜 午後6:10
世界的なワクチン争奪戦の様相を呈していた2020年末、日本政府はアストラゼネカ製ワクチン1億2000万回分の供給を受けることで基本合意した。期待されたワクチンだったが、その後、副反応として、ごく稀に血栓症が起きるリスクがあることが海外からの報告でわかり、国内では接種が広がらなかった。1億2000万回分のワクチンはどこへ行ったのだろうか。4000万回分はキャンセル
厚生労働省の佐原健康局長は4月、国会で、契約したワクチンについて、「1億2000万回分『ドン』といただくのではない」と述べ、必要となる時期や量を踏まえて順次納入されていると説明した。その上で、アストラゼネカ製ワクチンの契約分の3分の1にあたる「4000万回分はキャンセルした」と明らかにした。
後日、後藤厚労相は国会で、「キャンセルに伴ってアストラゼネカ社に対して、違約金を支払う必要はない」と説明。「すでに支払い済みの金額から、4000万回分のために生じた必要経費を除いた額が返還される」と明らかにした。6000万回分は海外に
4000万回分はキャンセルされたものの、残りの8000万回分はどう使われたのだろうか。約20万回分は国内の自治体に供給済みで、6000万回分は「国際貢献」として海外供与することになっているという。2000万回分の一部は廃棄か
一方で、後藤厚労相は「結果として国内使用や海外供与に用いられず、有効期限を迎えた場合は廃棄せざるを得ず、多少の廃棄は生じていると考えられる」と答弁。自治体にも供給されず、海外にも供与されなかった約2000万回分のうちの一部が廃棄されたとみられるが、廃棄した具体的な量など詳細は明らかにしなかった。

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