【話題】 iPod 20年の歴史に幕 音楽産業変革で販売終了へ
2022年06月27日
iPod 20年の歴史に幕 音楽産業変革で販売終了へ
[ 2022年5月12日 05:30 ]
米アップルは10日、携帯音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)タッチ」の販売を在庫がなくなり次第、終了すると発表した。
2001年の初代機の発売後に爆発的にヒットし、音楽産業に変革をもたらしたアイポッドシリーズの歴史は20年超で幕を閉じる。
競合するソニーの「ウォークマン」は販売を続ける。
アップルはiPhone(アイフォーン)などのスマートフォンで音楽を聴くのが一般的になった中で、役割を終えたと判断した。
同社は「アイポッドは音楽の聴き方や共有のされ方を再定義した。その精神は生き続ける」との声明を出した。
アイポッドと音楽配信サービス「iTunes(アイチューンズ)」の登場で、CDなどを持ち歩かずに、
膨大な楽曲を端末にダウンロードして聴く方法が普及。ソニーが1979年に初代機を発売したウォークマンは競争に敗れ、
同社が一時不振に陥った象徴とされた。
アイポッドシリーズは一時、「ミニ」「ナノ」「シャッフル」といった小型端末など多くの機種が展開されていた。
現在は19年に最新機種が投入された「タッチ」だけ販売を続けてきた。
米ニューヨーク・タイムズ電子版は、調査会社の推計として、アップルは累計4億5千万台のアイポッドを販売したものの、
昨年は300万台にとどまったと伝えた。
音楽配信は、スウェーデンのスポティファイなどが手がける定額制の聞き放題サービスが主流になっている。
スポニチ https://www.sponichi.co.jp/society/news/2022/05/12/kiji/20220512s00042000031000c.html