〔東京外為〕ドル、130円台前半=実需売りで軟化(24日正午)
2023年01月24日
24日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需の売りなどを受けて軟化し、1ドル=130円台前半で推移している。正午現在は、130円30~31銭と前日(午後5時、130円11~13銭)比では19銭のドル高・円安。
前日の海外市場では、欧州時間に利益確定売りなどで一時129円60銭台まで下押したものの、米国時間にかけてじわじわとドル買い・円売りが進んだ。日米金利差拡大が意識されやすく、一時130円90銭手前まで上昇。終盤にかけて上値は重くなり、130円台後半でもみ合いとなった。
この日の東京時間は、海外市場の流れを引き継ぎ、130円50銭台で始まった。輸出企業のドル売りが出やすかったことから、一時130円10銭台まで下落。その後は買い戻しが入ったものの、決め手となる材料に欠ける中、130円台前半で小動きとなっている。
きょうは中国やシンガポールなどのアジア各国は旧正月で休場。海外時間は、1月の米PMIの発表などが予定されている。
市場では、「131円台には売りオーダーが多いと認識されており、上値を追う動きは限定的」(外為仲介業者)との声が聞かれた。また、「日銀金融政策に関する材料はいったん消化され、来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中で方向感は出にくい」(大手邦銀)との見方が出ていた。
ユーロは朝方に比べ対円で下落。対ドルで横ばい圏。正午現在、1ユーロ=141円75~77銭(前日午後5時、142円00~03銭)、対ドルでは1.0879~0879ドル(同1.0915~0915ドル)。