〔東京外為〕ドル、130円台後半=売り一巡後はもみ合い(4日午後3時)
2023年01月04日
4日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日銀金融緩和策の修正観測を受けた売りが一巡した後、1ドル=130円台後半でもみ合っている。午後3時現在、130円85~85銭と前営業日(午後5時、132円12~14銭)比1円27銭の大幅ドル安・円高。
ドル円は早朝、131円20銭台で取引された。午前9時以降、日銀の緩和修正への思惑が重しとなり、130円80銭台に下落。いったん同水準でもみ合ったが、「日経平均株価の下落や時間外取引での米長期金利の低下などに圧迫された」(為替ブローカー)ことから午前11時前に130円50銭台まで売り込まれた。正午前後は持ち直したが、午後1時までに再び130円50銭台に下落。ただ、「下値では買い戻しが入った」(同)ことから、午後3時にかけては130円台後半に水準をやや切り上げている。
日本が祝日となった3日のアジア時間は、日銀が今月の金融政策決定会合で、物価見通しを引き上げるとの一部報道を受けた大規模緩和の修正観測から一時129円台に急落した。市場では「取引が薄い中、短期筋の下値試しの売りで下げ足が加速した」(FX業者)と指摘される。前日の海外時間はいったん買い戻されたが、「日銀の緩和修正観測は根強く、なお上値の重さが意識される」(先のブローカー)という。
日本時間今夜には12月の米ISM製造業景況指数や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表を控えており、目先は様子見ムードが強まるとみられる。
ユーロは午後に入って対円で小高い。対ドルは横ばい圏。午後3時現在、1ユーロ=138円29~31銭(前営業日午後5時、140円74~77銭)、対ドルでは1.0569~0569ドル(同1.0651~0651ドル)。