〔東京外為〕ドル、132円台半ば=終盤、調整売りで伸び悩む(23日午後5時)
2022年12月23日
23日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、午前中の買いが一巡した後は1ドル=132円台後半を軸にもみ合ったが、終盤、調整売りが出て、132円台半ばに伸び悩んでいる。午後5時現在、132円53~53銭と前日(午後5時、131円95~96銭)比58銭のドル高・円安。
ドル円は早朝、前日の海外時間に買われた流れから132円30銭台で取引された。午前9時以降、輸入企業とみられる実需筋の買いで仲値前後は132円70銭付近に上昇。時間外取引での米長期金利の上昇にも支援され、132円80銭付近に上値を切り上げた後、132円60銭台へと小幅に下げた。午後は同水準を中心に狭いレンジでこう着感を強めたが、終盤に調整的な売りが出て、132円40銭台に伸び悩んだ。
午前中は上昇傾向だった米長期金利は終盤にやや上げ幅を縮小させ、「調整的な売りを誘ったのではないか」(大手邦銀)と指摘されている。また、午前中は実需筋の買いで上値を切り上げたが、「実需要因の売買が一巡した後はクリスマス休暇入りの参加者も多いとあって、徐々に値動きが乏しくなった」(為替ブローカー)とされる。
日本時間今夜には米連邦準備制度理事会(FRB)が重視する11月の米個人消費支出(PCE)物価指数が発表される。市場では「一応の注目材料だが、休暇ムードも強く、想定内の結果なら反応は鈍い可能性もある」(先の大手邦銀)との声が聞かれる。
ユーロは終盤、対円、対ドルで強含み。午後5時現在、1ユーロ=140円82~84銭(前日午後5時、140円41~42銭)、対ドルでは1.0625~0626ドル(同1.0640~0641ドル)。