〔東京外為〕ドル、134円台前半=日銀緩和策めぐる報道受け一段高(6日午後3時)
2023年01月06日
6日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日銀の金融緩和策をめぐる一部報道を受けてドル買い・円売りが強まり、1ドル=134円台前半と一段高になっている。午後3時現在は、134円17~17銭と前日(午後5時、132円47~48銭)比1円70銭の大幅ドル高・円安。
早朝は前日の海外時間に買いが強まった流れを受け、133円30銭台で取引された。さらに仲値に向けては、実需筋の買いが先行したほか、日銀が臨時の国債買い入れを通知したことに支援され、午前11時前に133円80銭台まで水準を切り上げた。正午前後はいったん緩んだが、午後に入って「調整的な買いが若干入った」(FX業者)とされ、133円80~90銭台に再上昇。その後は同水準でもみ合ったものの、午後3時前に日銀の緩和策をめぐる一部の報道をきっかけに134円を突破する動きとなったとみられている。
市場では「日銀関係筋の話として、『日銀はYCCの修正を急がず、緩和効果を見極める』と報じられたことから、ドル買い・円売りが一気に強まった」(為替ブローカー)との声が聞かれる。ただ、日本の長期金利が日銀の許容上限である0.5%に上昇していることは「ドル円の重しになっている」(先のFX業者)との指摘もあり、一部報道を受けたドル買い・円売りが一巡した後は、上げ幅を縮小させている。
ユーロも午後は対円で上昇。対ドルは小安い。午後3時現在、1ユーロ=141円08~10銭(前日午後5時、140円51~52銭)、対ドルでは1.0514~0515ドル(同1.0605~0606ドル)。