〔東京外為〕ドル、134円台後半=手掛かり難でもみ合い(18日正午)
2022年08月18日
18日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、手掛かりとなる材料を欠き、1ドル=134円台後半の小幅なレンジでもみ合う展開となった。正午現在は134円87~87銭と前日(午後5時、134円80~80銭)比07銭の小幅ドル高・円安。
前日の海外市場では、序盤は米長期金利の上昇を背景に堅調に推移し、135円50銭近辺まで上伸した。その後、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で「ある時点で利上げペースの減速が適切になる」との内容が確認されると、過度な利上げ観測が和らいで米長期金利が低下。これを受け、ドル円は134円70銭台まで水準を切り下げた。ただ終盤にかけては持ち直し、135円台を回復した。
こうした海外市場の流れを引き継ぎ、東京時間は134円90銭台でスタート。時間外取引の米長期金利の低下や日経平均株価の下落が重しとなり、いったん134円70銭付近まで下押したが、下値は堅く、仲値にかけては134円90銭台に買い直された。その後は決め手難で方向が定まらず、134円70~90銭台でこう着感を強めている。
日本時間今夜には、カンザスシティー連銀総裁の講演やミネアポリス連銀総裁出席の討論会などが予定されている。FOMC議事要旨でタカ派、ハト派両方の内容が確認された中、「米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースを見極める上で、FRB高官の発言の注目度は一段と高まっている」(外為仲介業者)といい、積極的な取引を手控える向きが増えているようだ。
ユーロは朝方に比べて対円、対ドルともに上昇。正午現在、1ユーロ=137円30~30銭(前日午後5時、137円03~04銭)、対ドルでは1.0180~0180ドル(同1.0166~0166ドル)。