〔東京外為〕ドル、135円台前半=米金利上昇などで水準切り上げ(5日午後5時)
2022年12月05日
5日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、前週末の海外市場で売られた流れを引き継いで1ドル=134円台半ばで始まった後、午後に入ると時間外取引での米長期金利上昇などを背景に買いが強まり、1ドル=135円台前半に水準を切り上げた。午後5時現在は、135円13~15銭と前週末(午後5時、134円63~64銭)比50銭のドル高・円安。
ドル円は早朝、前週末の海外市場で軟化した流れを受け継ぎ、134円40銭台で取引された後、実需筋の買いが優勢となり、仲値にかけて134円70銭台に浮上。いったん戻り売りに押され、134円10銭前後まで下押したが、時間外取引で米長期金利が上昇したことに支援され、正午前後は134円30銭台に持ち直した。午後は同水準でしばらくもみ合った後、午後3時前から買いの厚みが増し、終盤には135円20銭台まで上値を伸ばした。
時間外取引で上昇した米長期金利はいったん上昇一服となったが、「低下に転じることもなく、高い水準を維持したため、終盤に全般的にドルが買い戻されたのではないか」(FX業者)とみられる。このほか、対ユーロなどクロス円でやや円売りが優勢になったこともドル円の押し上げ要因となったとみられる。ただ、「11月の米雇用統計の通過に伴って材料出尽くし感もある」(為替ブローカー)ため、さらに上値を追う勢いは乏しい。 ユーロは終盤、対円で買い一服、対ドルでは伸び悩んだ。午後5時現在、1ユーロ=142円42~43銭(前週末午後5時、141円75~77銭)、対ドルでは1.0537~0541ドル(同1.0529~0529ドル)。