〔東京外為〕ドル、135円台前半=米雇用統計待ちでこう着(2日午後3時)
2022年12月02日
2日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日本時間今夜に11月の米雇用統計の発表を控えて様子見ムードが支配的となり、1ドル=135円台前半の小幅なレンジでこう着感を強めている。午後3時現在は135円16~16銭と前日(午後5時、136円52~52銭)比1円36銭の大幅なドル安・円高。
東京時間は135円10銭台で始まると、仲値にかけては国内輸入企業などの買いが先行し、135円60銭前後まで上昇。その後は時間外取引の米長期金利の戻りの鈍さや、日経平均株価の下げ幅拡大を背景に売り優勢に転じ、135円付近まで軟化したが、この水準では押し目買いが入り、正午に向けては135円30銭台に買い直された。
ただ、10月の米個人消費支出(PCE)物価指数など前日発表された米経済指標が市場予想を下回る弱い結果となり、先行きの米景気への懸念が高まっていることから戻りは限定的だった。米雇用統計の結果を見極めたいとして「積極的に上値を追う動きが限られた」(大手邦銀)こともあり、午後に入ってからは動意薄の展開が継続している。複数の市場筋は「欧州勢が参入する時間帯まで値幅は限られる」(複数の市場筋)と見通していた。
ユーロは午前に比べて対円、対ドルともに強含み。午後3時現在、1ユーロ=142円22~23銭(前日午後5時、142円06~06銭)、対ドルでは1.0523~0523ドル(同1.0406~0407ドル)。