〔東京外為〕ドル、135円台半ば=持ち高調整の買いで強含み(15日午後3時)
2022年12月15日
15日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、持ち高調整の買いが散見され、1ドル=135円台半ばを軸に強含みに推移している。午後3時現在、135円59~59銭と前日(午後5時、135円48~48銭)比11銭のドル高・円安。
米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利上げが決定されたことなどを受け、前日の米国時間には一時136円00銭近辺まで値位置を切り上げた。ただ、その後は米景気の先行きに対する懸念がくすぶる中、金利水準のピークが5%に達するという見通しについて懐疑的な見方も出て、急速に伸び悩んだ。
こうした海外市場の流れを引き継ぎ、きょうの東京市場は135円30銭台でスタート。仲値設定に向けては、「五・十日」ということもあり、国内輸入企業などの実需筋によるドル買いが入った。正午にかけては時間外取引の米長期金利の底堅さを背景に、135円60銭台に上昇した。
さらに午後に入ると、FOMCのタカ派的な結果を受けた「ポジション調整の買いが入った」(FX業者)とみられ、135円80銭台と一段高となる場面もあったが、その後は上げ一服となっている。
夕方以降については、日本時間15日夜に欧州中央銀行の政策決定会合などが予定されていることから、「ユーロの余波がドル円に影響する可能性も否定できない」(国内証券)といった声が聞かれた。
ユーロは午後に入り対円、対ドルともに横ばい圏。午後3時現在、1ユーロ=144円52~53銭(前日午後5時、144円00~01銭)、対ドルでは1.0658~0658ドル(同1.0628~0629ドル)。