〔東京外為〕ドル、136円台半ば=ジャクソンホール控え様子見(25日午後5時)
2022年08月25日
25日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、ジャクソンホール会合でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長講演を控えて様子見ムードが広がる中、米長期金利低下などを背景に調整売りが優勢となり、終盤にかけて軟調に推移した。午後5時現在、136円48~48銭と前日(午後5時、136円54~55銭)比06銭の小幅ドル安・円高。
前日の海外市場で、欧州時間に136円10銭台まで下落したドル円は、米長期金利の上昇を受けて一時137円20銭台まで上昇。ただ、26日に予定されるパウエル議長の講演を前にさらに上値を追う勢いは見られず、終盤にかけては137円10銭台を軸に狭いレンジでの値動きにとどまった。
きょうの東京市場はこの流れを引き継いで137円10銭台で始まった後、「五・十日」要因による実需筋のドル売りが出たことで、仲値通過後には136円50銭台まで軟化した。午後は一時持ち直したものの、終盤にかけては時間外取引での米長期金利低下を眺めて「ポジション調整のドル売り」(FX業者)が優勢となり、再びじり安の展開に。午後5時前には136円40銭近辺まで水準を切り下げた。
市場関係者からは、ジャクソンホールの講演でパウエル議長が「引き続きインフレ抑制を最優先に金融引き締めを行うとのスタンスを示すのではないか」(同)との見方が出ていた。
ユーロは対円でもみ合い、対ドルではおおむねじり高の展開となった。午後5時現在、1ユーロ=136円47~49銭(前日午後5時、135円91~91銭)、対ドルでは0.9999~1.0003ドル(同0.9953~9953ドル)。