〔東京外為〕ドル、137円台半ば=一時急伸も終盤は買い一服(7日午後5時)
7日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、午後に入って短期筋とみられる買いが優勢となり、一時1ドル=137円80銭台まで急伸する場面があった。終盤には買い一服となり、137円台半ばで推移している。午後5時現在、137円45~45銭と前日(午後5時、136円94~94銭)比51銭のドル高・円安。
ドル円は早朝に136円80銭台で取引された後、国内輸入企業の買いで仲値前後に137円30銭台に上昇。いったん136円80銭前後に押し戻されたが、正午前後に137円台を回復した。午後に入って時間外取引で米長期金利が堅調に推移する中、断続的にドル買いが入り、欧州勢が参加し始める時間帯には137円80銭台まで水準を切り上げた。市場関係者からは「特段の材料はなかったものの、短期筋からの上値を試す買いが優勢になった」(為替ブローカー)との声が聞かれた。また、「137円50銭を上抜けたことで、若干のストップロスの買いが誘われた」(大手邦銀)との指摘もあった。買い一巡後は次第に売りに押され、137円40銭台に値を下げた。「時間外取引で米長期金利が低下に転じたため、ドル円も戻り売りが出た」(同)とされる。
ドル円は前週末に大幅に下落した後だけに、今週は「持ち直す動きになり、短期筋の買いが入りやすい」(FX業者)とみられている。ただ、「積極的に上値を追う材料は見当たらない」(先の大手邦銀)とされ、目先は現行水準を中心にもみ合う公算が大きい。海外時間にはカナダ中銀の金融政策発表が予定されており、結果次第では米国の金融政策に対する思惑がドル円相場の材料になる可能性もある。
ユーロは終盤にかけて対円は伸び悩み。対ドルはレンジ圏にとどまっている。午後5時現在、1ユーロ=143円74~76銭(前日午後5時、143円66~67銭)、対ドルでは1.0458~0458ドル(同1.0491~0492ドル)。