〔東京外為〕ドル、138円台半ば=実需売り、リスク回避の円買い優勢(28日正午)
2022年11月28日
28日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、中国の「ゼロコロナ」政策による景気減速を懸念したリスクオフの円買いが優勢となり、1ドル=138円台半ばに下落した。正午現在、138円51~51銭と前週末(午後5時、138円80~80銭)比29銭のドル安・円高。 前週末の海外市場では調整買いが優勢となり、米国時間序盤には139円60銭付近まで浮上、その後は利益確定の動きも出て、米国時間終盤は139円を挟んだレンジ圏で推移した。 週明けの東京時間は、139円30銭台で始まったが、実需売りが広がり、仲値に向けて138円80銭台まで軟化。その後も、中国で厳しい行動制限によって新型コロナウイルスの封じ込めを図る「ゼロコロナ」政策への抗議活動が広がる中、「中国の景気減速への不安からリスクオフの円買いが広がった」(FX業者)と観測され、午前11時半すぎには138円30銭台まで下落した。正午にかけては買い戻しもみられ、138円台半ばに持ち直した。 午後の動きについて、市場関係者は「海外市場待ちで、もみ合う可能性が高い」(国内証券)と話していた。 ユーロは対円で下落、対ドルは小動き。正午時現在、1ユーロ=143円50~51銭(前週末午後5時、144円48~48銭)、対ドルでは1.0361~0361ドル(同1.0409~0409ドル)。