〔東京外為〕ドル、142円台後半=ユーロ高の余波で伸び悩む(12日午後5時)
2022年09月12日
12日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の上昇に支援されて一時1ドル=143円台前半に水準を切り上げたものの、終盤にユーロ高・ドル安が進んだ余波で、142円台後半に伸び悩んだ。午後5時現在、142円76~77銭と前週末(午後5時、142円35~36銭)比41銭のドル高・円安。
ドル円は早朝、142円50銭台で取引された。実需筋の買いで142円90銭台に上昇したものの、仲値通過後は売りが優勢で142円30銭台に反落。ただ、時間外取引で米長期金利が上昇したことを背景に買い戻され、正午前後は142円80銭台に持ち直した。午後も米長期金利の上昇傾向を眺めて143円台前半で推移する場面もあったが、終盤はユーロ買い・ドル売りが強まった影響で、ドル円は伸び悩んだ。
この日のドル円は「米長期金利とユーロの動向に左右される展開だった」(FX業者)と指摘される。米長期金利の上昇でドル円はいったん上値を切り上げたものの、「終盤に欧州勢の参入に伴ってユーロ買い・ドル売りが持ち込まれ、ドル円は上値を削った」(為替ブローカー)という。目先は、日本時間の13日夜に発表される8月の米消費者物価指数(CPI)を控え、「様子見ムードが強まるだろう」(先のブローカー)との声が聞かれた。
ユーロは午後に入って対円で大幅上昇。約7年8カ月ぶりに145円台を付けた。対ドルでも上値を切り上げた。午後5時現在、1ユーロ=145円27~28銭(前週末午後5時、143円72~73銭)、対ドルでは1.0175~0176ドル(同1.0096~0096ドル)。