〔東京外為〕ドル、143円台前半=イベント控え、方向感乏しい(20日正午)
2022年09月20日
20日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、今週の日米金融政策会合を控えた様子見ムードから方向感に乏しく、1ドル=143円を挟んでもみ合った。正午現在は、143円08~08銭と前週末(午後5時、143円45~45銭)比37銭のドル安・円高。
前週末の海外市場では、今週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀の金融政策決定会合を控える中で持ち高調整の動きが広がり、142円台後半から143円台のレンジ圏で推移した。日本が連休中の前日は米長期金利が約11年ぶりの水準となる3.5%台まで一時上昇したことなどを受け、143円60銭台まで強含む場面があったが、東京とロンドンが休場で参加者が少なかった上、イベント待ちの雰囲気も漂い、買い一巡後は伸び悩んだ。
きょうの東京時間は143円10銭台で始まった。調整売りが優勢となって142円90銭台まで軟化したが、仲値に向けては「五・十日」に伴う輸入企業のドル買いが入り、143円20銭台に持ち直した。ただ、利益確定売りも出やすかったようで、その後は売り買いが交錯し、142円台後半から143円台前半で方向感が定まらなかった。
市場では「144円台に近づくと政府の為替介入への警戒感が強まりやすい」(外為仲介業者)との声が漏れる。21日まで開かれるFOMCでは政策金利見通しが注目される中、「決定内容次第では、再び145円台を試す可能性がある」(国内銀行)との見方が出ている。
ユーロは対円、対ドルともに朝方に比べもみ合い。正午現在は、1ユーロ=143円56~56銭(前週末午後5時、142円82~84銭)、対ドルでは1.0033~0033ドル(同0.9956~0.9957ドル)。