〔東京外為〕ドル、143円台後半=実需買い、米金利高止まりで強含む(21日正午)
2022年09月21日
21日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需買いが入った上、時間外取引の米長期金利が高止まりしていることにも支援され、1ドル=143円台後半に強含んでいる。正午現在は、143円76~77銭と前日(午後5時、143円46~47銭)比30銭のドル高・円安。
前日の海外市場では、米長期金利の上昇を背景に買いが先行し、米国時間の序盤に143円90銭台まで水準を切り上げる場面があった。ただ、日本時間22日未明に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとのムードも強く、買い一巡後は143円50~70銭台のレンジで伸び悩んだ。
東京時間は143円50銭台で始まった後、調整売りに押されていったん143円40銭台まで軟化したが、仲値に向けては国内輸入企業のドル買いに加え、時間外の米長期金利の高止まりにも支えられて143円80銭台に浮上。日銀が公開市場操作(オペレーション)で臨時の国債買い入れをオファーしたことも、ドル買い・円売りにつながったようだ。しかし、その後はFOMCを控えて売り買いが交錯し、143円60~80銭台で方向感が定まらなかった。
こうした中、市場では「時間外取引の米長期金利が支援材料となり、ドル円はじり高になる可能性もある」(国内銀行)との見方が出ていた。
ユーロは朝方に比べて対円で小幅高、対ドルは小動き。正午現在、1ユーロ=143円30~30銭(前日午後5時、143円96~98銭)、対ドルでは0.9964~9968ドル(同1.0034~0035ドル)。