〔東京外為〕ドル、144円台前半=終盤は調整売りで伸び悩み(27日午後5時)
2022年09月27日
27日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、海外の流れを受けて買い先行で始まった後、終盤にかけて調整売りがやや優勢となり、1ドル=144円台前半で伸び悩んだ。午後5時現在、144円26~27銭と前日(午後5時、143円82~83銭)比44銭のドル高・円安。
ドル円は早朝、前日の海外市場で買われた流れを受け継ぎ、144円40銭台で取引された。いったん144円20銭台に軟化したが、仲値前後は実需筋の買いが優勢で、午前11時ごろに144円60銭台に浮上。ただ、政府・日銀による為替介入への警戒感が根強く、正午にかけて144円40銭台に下押した。午後は決め手を欠く中でもみ合う状況が続いた。終盤に調整売りに押されて一時144円00銭に接近したが、売り一巡後は144円20銭台に持ち直した。
前日の海外時間は米長期金利の上昇に支援されてドル円も上値を切り上げたが、時間外取引となる東京時間に入ると米金利上昇は一服。市場関係者からは「終盤に米金利がやや水準を下げたことから、ドル円も調整売りが出たようだ」(大手邦銀)と指摘されている。また、「144円台後半からは介入警戒感で上値が重くなる」(為替ブローカー)との声も聞かれた。
前日の海外時間までのドル円の上昇ピッチが速かったこともあり、「目先は現行水準を中心に値固め局面になる」(先の大手邦銀)とみられている。
ユーロは終盤、対円、対ドルでもみ合い。午後5時現在、1ユーロ=139円17~18銭(前日午後5時、139円20~22銭)、対ドルでは0.9646~9647ドル(同0.9678~9679ドル)。