〔東京外為〕ドル、144円台半ば=終盤やや伸び悩む(28日午後5時)
2022年09月28日
28日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、強弱材料が交錯して144円台後半でもみ合いが続いた後、終盤にやや伸び悩んでいる。午後5時現在、144円55~55銭と前日(午後5時、144円26~27銭)比29銭のドル高・円安。
ドル円は朝方に144円70銭近辺で取引された後、午前11時前にまとまった売りが出て瞬間的に144円40銭付近まで下押す場面も見られたものの、午後にかけてはおおむね144円60~70銭台を軸としたレンジ圏でもみ合った。ただ、終盤に入ると調整的な売りが出てやや上値が重くなり、144円50銭前後まで伸び悩んだ。
前日の海外時間は、米国の大幅利上げ継続観測から米長期金利が4%近くに上昇。東京時間は「日米金利差の拡大観測が依然としてドル円のサポート要因」(FX業者)とされる。また、英経済政策への不信でポンドが下落傾向を強める中、「全般的にドルが買われやすいこともドル円を底堅くしている」(大手邦銀)という。
もっとも、「144円台後半の水準では介入警戒感が強い」(為替ブローカー)こともあり、「目先は上下に動きにくい」(先の大手邦銀)と指摘される。
ユーロは終盤、対円・対ドルでやや下げ渋り。午後5時現在、1ユーロ=138円47~48銭(前日午後5時、139円17~18銭)、対ドルでは0.9579~9579ドル(同0.9646~9647ドル)。