〔東京外為〕ドル、144円台後半=株高眺め底堅い(4日午後3時)
2022年10月04日
4日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、堅調な日経平均株価などを眺め、1ドル=144円台後半で底堅く推移している。午後3時現在、144円83~84銭と前日(午後5時、145円03~03銭)比20銭のドル安・円高。
東京時間は144円50銭近辺で取引が始まった。実需の買いに加え、日経平均株価の大幅高を背景にしたリスク選好のドル買い・円売りを受け、午前11時ごろには144円90銭近辺まで値位置を切り上げた。
その後は伸び悩んでいたが、午後に入ってオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が政策金利を0.25%引き上げることを決定。利上げ幅が市場予想(0.50%)を下回ったことで主要通貨に対して豪ドルの売りが大きくなったことから、ドル円も影響を受け、一時144円65銭前後へと下押した。売り一巡後は方向感に乏しく、144円台後半でもみ合いとなっている。
前日発表された9月の米ISM製造業景況指数の弱めの内容を背景とした米金利高の一服を受け、「(ドル円は)上値試しムードが希薄な状態」(国内証券)とされる。ただ、「投機筋の仕掛け的な買いに対する警戒もなお根強い」(同)として、一定の緊張感も漂っているという。
ユーロは午後に入って対円、対ドルで強含み。午後3時現在、1ユーロ=142円54~54銭(前日午後5時、142円28~30銭)、対ドルでは0.9841~9842ドル(同0.9810~9814ドル)。