〔東京外為〕ドル、144円台後半=終盤伸び悩むもじり高推移(29日午後5時)
2022年09月29日
29日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、終盤にやや伸び悩んだものの、米長期金利の持ち直しなどを背景にした買い戻しにおおむねじり高歩調で推移した。午後5時現在、144円68~68銭と前日(午後5時、144円55~55銭)比13銭のドル高・円安。
ドル円は朝方、前日の海外市場で売られた流れを受け、144円40銭前後で取引され、仲値前後には実需筋の売りに押され144円20銭付近に軟化した。ただその後は、時間外取引での米長期金利上昇を眺めてじり高に転じ、日経平均株価の堅調な値動きなどにも支援され、終盤には一時144円80銭近辺まで水準を切り上げた。その直後に「ややまとまった売りが出た」(大手邦銀)ことで瞬間的に144円50銭台に下落する場面も見られたが、午後5時に向けては持ち直し、144円60銭台を軸に推移している。
前日の海外時間は、英中銀の国債購入を受けて欧州金利が低下。米長期金利も水準を大きく切り下げ、ドル円の下押し要因となった。もっとも「東京時間は米金利低下が一服して上昇方向に転じたため、ドル円は買い戻しが優勢になった」(為替ブローカー)とされる。終盤は「145円に接近して介入警戒感が広がる中でまとまった売りが出たため、下げ幅がやや大きくなった」(先の大手邦銀)とみられる。
ユーロは終盤、対円・対ドルでやや軟化。午後5時現在、1ユーロ=139円72~74銭(前日午後5時、138円47~48銭)、対ドルでは0.9656~9659ドル(同0.9579~9579ドル)。