〔東京外為〕ドル、145円近辺=介入警戒で上値重い(7日午後3時)
2022年10月07日
7日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、時間外取引の米長期金利上昇を眺めて買いが入るものの、政府・日銀による為替介入への警戒感は根強く、1ドル=145円近辺で上値の重い展開が続いている。午後3時現在は、144円97~98銭と前日(午後5時、144円59~59銭)比38銭のドル高・円安。
きょうの東京時間は145円付近でスタート。仲値に向けては3連休前の実質的な「五・十日」ということもあり、実需筋の売買が交錯した。その後は、為替介入のボーダーラインとして意識されている145円に近づくと、頭を抑えられる展開となった。
午後に入ってからも時間外取引の米長期金利上昇などを材料にドル買いが散見されるが、「投資家の多くは介入に関するニュースなどに神経質になっている」(国内銀行)とみられ、上値は限定的。また、日本時間の今晩発表される9月の米雇用統計を控え「内容を確認したいという市場参加者の心理が、ドル円の上値を重くしている」(国内証券)との指摘も聞かれた。
ユーロは午前に比べて対円、対ドルともに弱含み。午後3時現在、1ユーロ=142円09~11銭(前日午後5時、143円27~28銭)、対ドルでは0.9800~0.9804ドル(同0.9909~9909ドル)。