〔東京外為〕ドル、148円台前半=調整売り優勢で上値重い(1日午後3時)
2022年11月01日
1日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、2日まで開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)が意識されて模様眺めムードも漂う中、調整売りが優勢で、1ドル=148円台前半から半ばで上値の重い展開が継続している。午後3時現在、148円10~11銭と前日(午後5時、148円01~01銭)比09銭の小幅ドル高・円安。
東京時間は148円70銭台で始まると、実需買いを背景にじり高となり、仲値に向けて148円80銭台まで上値を伸ばした。ただ、その後は買いが一服し、148円20銭台に急落。FOMCを前に利益確定の動きが広がったとされる。とはいえ、下値を追う勢いは乏しく、正午にかけては148円台前半で下げ渋った。
市場では「149円台に入ると、いつ為替介入が実施されても不思議ではない」(外為ブローカー)との警戒感が根強い半面、FOMCでの0.75%幅での追加利上げが確実視されており、「下値では押し目を狙う投資家が支配的」(FX業者)な状況に変化がない。こうした環境下、午後は148円00~40銭台のレンジで方向感を得られないでいる。日本時間今夜に10月のISM米製造業PMIの発表を控えていることも、「大きく身動きしにくくさせている」(同)ようだ。
午後0時半にオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が、前回に続いて政策金利を0.25%引き上げたとことが判明したが、事前予想通りとあって、ドル円への影響はほとんどみられなかった。
ユーロは午後に入り、対円で小幅高、対ドルでも強含み。午後3時現在、1ユーロ=147円00~02銭(前週末午後5時、146円97~97銭)、対ドルでは0.9924~9925ドル(同0.9928~9929ドル)。