〔米株式〕ダウ3日続落、154ドル安=大幅利上げ懸念重し(23日)☆差替
【ニューヨーク時事】23日のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅利上げ継続への懸念が引き続き相場の重しとなり、3営業日続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比154.02ドル安の3万2909.59ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は0.27ポイント安の1万2381.30で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比9239万株減の7億8908万株。
株価は6月半ば以降、利上げペース減速への期待などに支えられて上昇基調をたどってきたが、足元では利上げに積極的なFRB高官の発言を手掛かりに、売り優勢に転じている。市場は今後の利上げをめぐるさらなる手掛かりを探ろうと、26日にワイオミング州ジャクソンホールで行われるパウエルFRB議長の講演に注目。講演を控え警戒感が広がっている。
また、23日に発表された米経済指標が弱い内容だったことも、株価を下押した。7月の新築一戸建て住宅販売件数は6年半ぶりの低水準に落ち込み、市場予想も大きく下回った。8月のS&Pグローバル米総合購買担当者景況指数(PMI)速報値は45.0と、2カ月連続で低下し、2年3カ月ぶりの低水準となった。
ここ最近の売りを受けて安値拾いの買いも入り、ダウ平均は序盤にプラス圏に浮上する場面もあった。ただ、ヘルスケア株や消費関連株、金融株の下落が重しとなり、3営業日続落して取引を終えた。
個別銘柄(暫定値)では、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が1.9%安、ファイザーが1.8%安、メタ(旧フェイスブック)が1.2%安、JPモルガン・チェースが1.0%安。一方、エクソンモービルが4.2%高、シェブロンが3.2%高と、エネルギー株は上昇。また、テスラが2.3%高、エヌビディアが0.9%高だった。