〔NY外為〕円、143円近辺(14日朝)
2022年09月15日
【ニューヨーク時事】14日午前のニューヨーク外国為替市場の円相場は、日銀の為替介入に対する警戒感に支えられ、1ドル=143円近辺で堅調に推移している。午前9時現在は143円00~10銭と、前日午後5時(144円57~67銭)比1円57銭の円高・ドル安。
アジア・オセアニア時間帯の朝方に、円相場は一時144円96銭付近に下落。145円が目前に迫る中、日銀が金融機関に為替相場の水準を照会する「レートチェック」を実施したと伝わった。これを受け、円買い・ドル売り介入への警戒感が台頭し、円は大きく買い戻されて142円台に乗せる場面もあった。
ニューヨーク市場は143円35銭で取引を開始。米労働省が朝方発表した8月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.1%低下し、市場予想(ロイター通信調べ、中央値)と一致した。ただ、エネルギーと食料品を除いたコア指数の前年同月比上昇率は7.3%と、市場予想(同)の7.1%を上回り、前日の消費者物価指数(CPI)に続いてインフレの高止まりを示す内容。発表を受け、相場は一時円安・ドル高方向に振れたが、その後は円が下げ渋る展開となっている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=0.9995~1.0005ドル(前日午後5時は0.9963~9973ドル)、対円では同142円95銭~143円05銭(同144円09~19銭)と、1円14銭の円高・ユーロ安。