〔NY外為〕円、151円台半ば=一時32年ぶり安値(21日朝) 10/2
2022年10月21日
【ニューヨーク時事】21日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を眺めて円売り・ドル買いが広がり、円相場は1ドル=151円台半ばに下落した。一時151円94銭を付け、1990年7月以来約32年ぶりの安値を更新し、152円が間近に迫った。午前9時現在は151円45~55銭と、前日午後5時(150円10~20銭)比1円35銭の大幅な円安・ドル高。
米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のために積極的な利上げを進める一方、日銀は金融緩和策を続けており、日米の金融政策の違いから、金利収入の見込めるドルを買って低金利の円を売る流れが継続。円は連日安値を更新している。
この日は米長期金利が夜間取引からジリジリ上昇したのを眺めて、欧州市場で円売り・ドル買いが加速した。151円50銭付近で米市場入りした後に売りが強まり、一時152円を伺う展開となった。ただ、長期金利が足元で上げ幅をやや縮めたことに伴い、円も下げ幅を縮小。邦銀筋は「(日本政府・日銀による)為替介入が足元で入ったかは不明だが、介入への警戒感は依然続いている」と話した。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=0.9760~9770ドル(前日午後5時は0.9782~9792ドル)。対円では同147円85~95銭(同146円88~98銭)と、97銭の円安・ユーロ高。