"いつ"投資をするのが正解か?
分厚いセーターに身を包み、
ホワイトハウスでイスに腰掛け、
男はこう言いました。
『冬は暖房の設定を低くし、
夏は冷房の設定を高くし、
運転を控えてガスの消費を抑えること。
要するに、生活を質素にするように』
これは、米国第39代大統領
ジミー・カーターのセリフです。
彼が大統領に在任中、
アメリカはインフレでした。
第2次石油危機が発生し、
インフレ率は9.9%に加速。
さらに、イランアメリカ大使館人質事件という
前例のない444日間に及ぶ
大規模な事件も発生。
そんな危機的状況においても、
大統領である彼は効果的な策を打てず、"ただ事態が良くなっていくのを
みんなで見守りましょう"
と捉えられかねない発言を何度もした、
とアメリカに住む人は言います。
彼はこう続けます。
「バイデン大統領も同じだ。
加速するインフレやガソリン価格にも
"どうすることもできない"と
言い逃れしているようにしか見えない。
我々アメリカ国民は
泣き言を言わずに元気を出し、
セーターを着て、運転を控え、
生活を質素にすべきだと言っているようなものだ」
と。
現地に住む彼の意見ですから、
これが正しいかは分かりません。
しかし、インフレに関していえば、
事実として当時と同様のことは
起きていると言えるでしょう。
例えば、2022年のアメリカにおける
家庭内食料品価格は2021年に比べて
13.5%も上昇。
外食価格は8%上昇。
このようなことが起因し、
IMFの資料によると
2022年のインフレ率は8%を超えています。
(出典:International Monetary Fund)
世界が変化していること。
数年前とは違った風景になっていること。
これらは事実と言えるでしょう。
バイデン大統領がアメリカ国民に対して
何をしてくれているのか?
これに関しては各個人で
思うところはあると思いますが...
なんにせよ、こういったピンチでは
基本的に誰も私たちを守ってくれません。
インフレになったからといって、
国が無限に現金支給してくれませんし、
家賃の支払いを免除してくれませんし、
住宅ローンの支払いを遅延させてもくれません。
私たちがやるべきことは、
自分で自分の身を守る準備をすることです。]
「ほとんどの人が思っているよりも早く、私は 2021年にインフレで物価が上がり始めると予想している。
そのため、今月号と来月号では、今年大きな打撃を受けたものの、物価の上昇とともに大幅に改善していくであろう業界の株にフォーカスする。今月取り上げる株は、控え目に見ても 5.6% の利回りを手に入れることができる株だ。」
「連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、米国経済の見通しは"非常に不確実"と述べた。
これは、金利を上げようとしている金融政策立案者の言葉には聞こえない。その他様々な要因が重なって、長期に渡って低金利状態が続いていることが、将来の大幅な物価上昇を生む完璧な環境になっている。したがって、2021 年はインフレが始まる年になると予想している。」
「債券市場はインフレこそが連邦準備制度理事会(FRB)が債務問題を解決する唯一の方法だということを知っている。それが 10 年債の金利が上昇しており、今年の末までに 2% まで上昇し続ける可能性がある理由だ。債券投資家はインフレがすべての物から奪っていく価値の分量を相殺するためにもっと高い金利を要求する。米国が悪性インフレの危機に瀕していると言っているのではないが、かなり長い間、これまで経験したことのないほどの強いインフレを体験するだろう。」
私たちがやるべきことは
現金を持ち続けることではなく、
今必要な株をコツコツ買い続けることだったということです。
とはいえ、2022年を振り返ってみると、
ドル円の乱高下が激しく、
一時的に150円を超える時もありました。
そんな状況ですから、
「今は投資をやめた方がいいのではありませんか?」
という声をいただくこともあります。
もちろん、さまざまな経済指標を読み込んで、
これからはドル円が下がるから...
と予測されるのであれば、
今は控えるのも1つの手だと思います。
しかし、私は何も考えず、
ただひたすらにコツコツ毎月
決まった金額を積み立てています。
こんな面白い話があります。
フィディリティ社が行った調査。
『どの口座がもっとも優れたパフォーマンスを出したか?』を調べたところ、
なんと持ち主(投資家)が死んでいる口座だったのです!
さらに、2番目に良い動きを見せていた口座は、
持ち主に忘れられていた口座でした。
(出典:Business Insider)
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『死ぬか、忘れるか』
投資はそのくらい、
長期でコツコツ取り組むことが大切だと
教えてくれる逸話です。
もちろんその間、
ドルの価値が上がることもあれば、下がることもあったでしょう
インフレ率が上がることもあれば、下がることもあったでしょう。
それに、振り返ってみれば、
「あの時に売っておけば...」
と思うこともあったでしょう。
しかし、投資はベストを狙えば狙うほど
買うタイミングを逃したり、
売るタイミングを逃し...
結果的に失敗するケースが散見されます。
私は欲深い人間なので、
機械的にコツコツ買っていかないと、
一生投資できない気がしますし、
一生売れない気もします。
投資の世界には、こんな言葉もあります。
『頭とシッポはくれてやれ』
これは、チャートの
底値&高値を狙って
欲を出しすぎるのではなく、
取れるところを取ろう、という考えです。
さらに、「投資をしない」という
最悪の状況は避けられます。
インフレ対策に配当金・値上がりは有効な手の1つ。
頭のいい方ほど、
「いやあ、でも今は金利が・・・」
と色々考えてしまうかもしれませんが、
経験上、特に何も考えずにコツコツ買っていく人の方が
結果的に資産が増えているな、と思います。
2023年はどんな一年になるか分かりませんが、
私たちがやるべきことは
「株を買うこと」
これは変わらないはず。
今年もコツコツ投資して、
一緒に配当金を増やしていきましょう。
良い投資を!