これはお金が減る投資先か?
今日は少し違った投資情報をお伝えしたいと思います。
その一つが仕組債と呼ばれる
投資商品についてです。
仕組債とはその名前の通り、
一般的な債券とは違い
特別な「仕組み」を持った債券のこと。
その仕組みの中には、
スワップやオプションなどの
デリバティブの仕組みが組み込まれています。
仕組債の大きな特徴の一つが、
高い利回りが期待できること。
そして、金融機関でこの商品が勧められる際は、
「元本保証がありリスクを抑えることができますよ」
と伝えられることがよくあります。
- 高い利回り
- リスクを抑えることができる
といったメリットを伝えられ、
仕組債を買ってしまう人がいるのですが
気をつけなければいけないことがあります。
それは、この仕組債の仕組みが
非常に複雑だということです。
リスクは限定的と伝えられながらも、
市場の状況によっては、
元本割れしてしまうリスクがあるのです。
また、仕組債を金融機関で購入する際は
手数料が非常に高くなってしまいます。
その手数料は一般的に3%~5%。
仮に100万円分仕組債を購入すれば、
購入した時点で3万円~5万円の手数料が
とられるということです。
ネット証券で株を購入する際、
商品によって異なりますが
手数料は安いものだと0.1%程度のものもあります。
それと比較すると、大きな差だと言えますよね。
このように、仕組みをしっかり理解しなければ、
損をしてしまう可能性があります。
そしてそのような商品は
仕組債だけではありません。
例えば、保険商品。
「周りが入っているから、とりあえず入っておこう」
そのような考えで、
保険商品を購入する人が多いのではないでしょうか。
ただ、保険商品を購入すると
あなたが支払った保険料の多くが、
保険会社の取り分になっていることを
ご存じでしょうか?
保険を購入すると、保険料の一部が
保険金や運用に充てられますが、
その他の多くの金額が営業マンのコミッションに
充てられることになるのです。
そして、その原資となる手数料は
保険料のうち20%程度と言われています。
仮に将来50万ドルもらえる終身保険に加入すると、
年間9,432ドルの保険料を支払うことになるのですが...
手数料が20%だと、9,432ドルの20%
つまり、約1,886ドルの手数料が
取られるということです。
そして、満期を迎える20年後まで
毎年この金額を払い続けたとしたら、
合計約37,720ドルの手数料を支払うことになります。
もし、この金額を他の金融商品へ投資して
年利8%で複利運用したとすると、
20年後には約102,083ドルへ増えることになるのです。
もちろん、万が一のために
保険商品を購入しておくことは大切かもしれません。
ただ、このように多くの手数料が
取られていることを知っておくべきでしょう。
そうでなければ、
あなたのお金が無駄になってしまう
可能性があるからです。
そのため、
もしあなたが「将来のお金のため、資産形成のために...」
と考えているのであれば、
保険商品を購入する代わりに、
資金を株式へ投資することも
考えてみてはいかがでしょうか。
株式投資であれば、
保険商品とは違い手数料が格段に少なくて済みます。
もちろん、株式だと保険商品と比較して
リスクが大きくなります。
ただ、配当株など堅実に安定して資産を増やすことが
期待できる企業の銘柄へ投資すれば、
リスクを抑えることが期待できます。
そして、複利の力が働けば
資産がより大きくなることも期待できます。
このように、状況によっては
保険商品を購入するよりも株式へ投資をした方が、
将来的にあなたの資産が大きくなり、
あなたを助けてくれる可能性があるのです。
そのため、
将来必要なお金について考える際は、
「何に投資をするか?」をしっかり考えて
資金の使い道を考えるようこころがけてみてください。