これ以上借金を増やすと日本は財政破綻する…そんな最悪の勘違いが日本を「貧乏な国」に変えてしまった

2022年10月27日

なぜ日本は低成長の国になってしまったのか。経済アナリストの森永康平さんは「日本は政治家もメディアも国民も『政府が支出を拡大させすぎると財政破綻する』と本気で思っている。これは誤解だ。政府の財政支出が少ないと国の成長は見込めない」という――。 【図表】1997年を1とした時の主要国のGDP成長率の推移  ※本稿は、森永康平『「国の借金は問題ない」って本当ですか? 』(技術評論社)の一部を再編集したものです。 ■日本のGDP成長率は25年以上横ばい  【森永】ここからは現実の日本経済の話をしていきましょうか。まず大前提として、通常の先進国であれば、年々経済成長をして、ディマンドプルインフレが起こっていることが普通です。つまり、GDPの額が毎年大きくなり、モノやサービスの物価は緩やかに上がっていきます。そうなれば、国民の所得も上がっていきます。というわけで、まずはGDPから見てみましょうか。  1997年を「1」とした時の、世界各国のGDPの成長率が次の図表1です。  【中村(大学生)】あ、あれ......?  日本だけ横ばい......先生、これ間違ってませんか?  世界第3位でこれってあり得ないんじゃ......。  【森永】現実を受け止めましょう。日本は1997年で経済成長がほぼ止まっており、ずーーーーーーっと横ばいです。いまだに世界第3位でいられるのは、高度経済成長期やバブル期の貯金でしょう。では次に、消費者物価指数(図表2)です。海外にもコアコアCPI(注)と同じような指標があるので、それを使って比較してみましょう。  注:消費者物価指数(CPI)から、天候などに左右されやすい生鮮食品とエネルギー品目を除いた指数。  【中村】これも日本だけ低いですね......。  【森永】基本は横ばい、微増と微減を繰り返している感じですね。ただしコアコアCPIは消費税で引き上げられた物価も含むので、それでも横ばいということは、実質的にマイナスと考えていいでしょう。

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