インドネシア大統領、来年度予算案を提出 財政健全化を重視
2022年08月16日
[ジャカルタ 16日 ロイター] - インドネシアのジョコ大統領は16日、来年度予算案を議会に提出した。
予算規模は今年度を約2%下回る3041兆7000億ルピア(2059億4000万ドル)。財政赤字は国内総生産(GDP)比2.85%と、2019年以来の低水準。
新型コロナウイルスの流行時に大幅な赤字を計上したことを受けて財政健全化を進める方針を示した。
財政赤字の上限をGDP比3%とする法定上限を復活する。法定上限は新型コロナの流行で3年間、適用を免除していた。
歳入総額は約8%増の2443兆6000億ルピアを見込んでいる。
大統領は来年度予算案が経済成長の原動力になると表明。来年の経済成長目標を5.3%に設定し、インフレ率を3.3%に抑える方針を示した。
ルピアの想定レートは平均1ドル=1万4750ルピアで、現行水準付近。10年国債利回りの想定は現行水準を上回る7.85%前後。
来年のエネルギー補助金政策については詳細を明らかにしなかった。複数の閣僚によると、政府は燃料価格を引き上げる可能性を検討している。国際エネルギー価格の上昇が背景。