エンゼルス・大谷翔平「粘れた」11勝目、今季最多109球熱投7回2安打無失点9K…防御率2・67に
◆米大リーグ ブルージェイズ0―2エンゼルス(27日・トロント=ロジャースセンター)
エンゼルス・大谷翔平投手(28)が27日(日本時間28日)、敵地・ブルージェイズ戦に「3番・投手、指名打者」でフル出場。今季最多7回109球を投げて、2安打無失点、9奪三振の好投を見せて、3登板ぶりの白星となる11勝目(8敗)をつかんだ。防御率は2・67となり、7回を投げたことで規定投球回(試合数=127回)にのった。初のシーズン規定投球回到達へは残り34イニングとなった。
初回は1安打1四球で28球を要したが無失点。2回は圧巻の3者連続空振り三振を奪った。3回は2死から昨季本塁打王を争ったゲレロに右中間への二塁打を許すも、カークから99・6マイル(約160・3キロ)直球で見逃し三振を奪った。
4回は2三振を奪うなど10球で3者凡退。5回も内野ゴロ3つで走者を許さなかった。6回表無死一、二塁の3打席目は投ゴロに倒れたが、続くレンヒーフォが左前適時打を放って待望の先制点が入った。1点リードの6回は1番からの打順だったが10球で三者凡退に抑えた。6回終了時点で球数が94だったが、7回も続投。1死から味方の失策で4イニングぶりに走者を背負ったが、危なげなく後続を抑えた。
打者としては2つの四球を選び、3回にはボテボテの投ゴロだったが、全力疾走で併殺を免れて、一塁セーフとなり、先制点につなげた。9回にはベラスケスが8号ソロを放ち、貴重な追加点。今季12勝を挙げている好右腕・マノアに負けない好投で、チームは2連勝となった。
◆この日の大谷
【打者】
1 四球
2 空三振
3 投ゴ
4 四球
【投手】
1 左安、一邪飛、三ゴ、四球、中直
2 空三振、空三振、空三振
3 二ゴ、見三振、右中二、見三振
4 見三振、遊飛、空三振
5 一ゴ、二ゴ、一ゴ
6 二飛、三ゴ、右飛
7 見三振、遊失、空三振、中飛
◆大谷のコメント
「(マノアとは)出来れば投げ合いたくはないですけど、もちろんいいピッチャーなので、打席でも打てる確率が少ないですし、さすがのピッチングでしたし、自分としても最初の3イニングあんまりいいピッチングではなかったので、そこから粘れたのがよかったかなと思います。(初回は)ボールが先行して自分でリズムを崩している感があったので、やっぱりストライク先行が基本ですけど1番大事かなと思います。(初回に5球投げた)シンカーはよかったですね。いい動きしていましたし。ただ、まだまだそんなに投げる球種ではないのかなと思うので、フォーシームをしっかり使いながら、カット、スプリットも有効だったかなと思います」