カナダ銀行もECBも0.75%の利上げ

2022年09月09日

カナダ銀行(中央銀行)は7日の政策委員会において、主要政策金利である翌日物金利を0.75%引き上げ3.25%とした。

 カナダ銀行は前回の7月13日のマックレム総裁率いる政策委員会において政策金利を1.0ポイント引き上げ、2.5%としていた。1.0%という大幅な利上げは、1998年以来24年ぶりとなったが、今回は0.75%に止めたともいえる。

 それでも大幅な利上げには変わりはなく、景気を減速させ、40年ぶりの高インフレを押し下げる狙いか。

 主要政策金利の3.25%というのは主要先進国で最も高い水準となる。当局者らは今後数か月に利上げを続けるとの見通しを示した。

 6日にはオーストラリア準備銀行(中央銀行)が理事会で、政策金利を0.5%引き上げ、年2.35%に改めると決めていた。

 利上げは5月から5会合連続となる。ロウ総裁は声明で「今後の数か月で一段の利上げを予測する」と主張し、インフレ抑制のため、必要に応じて利上げを続ける可能性を示唆していた。

 8日にはECB理事会が開催され、ユーロが誕生した1999年以降で初めて0.75%の利上げを決定した。

 ECB理事会メンバーの間では利上げ幅を巡って意見が分かれていたが、ドイツなどのいわゆるタカ派が0.75%で押し切ったというか、景気後退リスクを覚悟のうえで高インフレを抑制せざるを得なくなってきたものとみられる。

久保田博幸金融アナリスト

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