ジャンク債ファンドの資金流出、今年2番目の規模-サマーラリー失速
2022年08月26日
(ブルームバーグ): 米国のハイイールド社債ファンドの資金純流出が24日終了週に今年2番目の規模となった。リセッション(景気後退)懸念が高まる中、市場はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による26日のジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)での講演に備えている。
リフィニティブ・リッパーのデータによると、24日終了週の純流出は45億7000万ドル(約6240億円)。4週連続の純流入に歯止めがかかり、純流出額としては過去7番目の規模を記録した。米投資適格級債券ファンドも資金純流出となり、投資信託や上場投資信託(ETF)から8億600万ドルの資金引き揚げが見られた。
社債相場はサマーラリー後の投資家のポジション調整を背景にやや単調な動きとなっている。マネーマネジャーは今後の利上げの行方を知る手掛かりを得ようとパウエル議長の講演を注視する構えだ。インフレがピークに達した兆候が一部しているものの、米金融当局者は利上げ継続の必要性をしている。
ジャンク債利回りは6営業日連続で上昇し24日に8%と、4週間ぶりの高水準に達した。一方、「CCC」格付け債のスプレッドは447ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大し、ディストレスト債と見なされる水準に近づいた。
原題:
Junk Sees Second Biggest Outflow of the Year as Bond Rally Fades(抜粋)
(c)2022 Bloomberg L.P.