スイス中銀、インフレ抑制へ必要なあらゆる措置講じる用意=総裁
2022年11月14日
[ベルン 11日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁は11日、インフレ率を0─2%の目標範囲内に戻すため「必要なあらゆる措置」を講じる用意があると表明した。
ベルンで開かれたイベントで「これはわれわれの責務で大志だ」と語った。
「現在の金融政策は中期的にインフレ率を物価安定の範囲に戻すには十分に制約的ではない」と指摘。
中銀は金利だけでなく通貨の売買も通じて、政策を目標に向かわせると述べた。
中銀は今年すでに2回利上げを実施。政策金利は現在0.5%となっている。
総裁はインフレ率が目標を上回れば上回るほど、それを低下させるための代償は大きくなるとし、インフレ定着を防ぐために迅速かつ効果的な対応が必要だとの認識を示した。
その上で、金融政策は困難な状況にあると指摘。エネルギー不足がインフレを押し上げるリスクがある中、国内企業の活動が鈍化していると述べた。