ドルから多様化するべき時、年初来10%超の上昇後-HSBC
2022年09月15日
(ブルームバーグ): ドルは年初来で10%余り上昇しており、投資家はドルの保有を減らし始めて一部の資金を他の通貨に振り向けるべき時だと、HSBCが指摘した。
債券調査グローバル責任者のスティーブン・メージャー氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「誰も正確にタイミングを測ったりピークを予想することはできないのだから、今こそ多様化するべきだ」と語った。
「高利回りの新興市場のパフォーマンスはリスク分散化が実際に報われることを示している。リターンを守るために幾らかリスクを取ることには意味がある」と述べた。
一部の規模が大きい新興市場国の中央銀行はサイクルを先取りしており、来年は緩和に転ずることが可能で、これは債券のリターンを後押しするだろうと指摘した。
オーストラリアは米国と非常に似ているため大きな分散効果はなく、現時点では良い代替投資先ではないとの見方も示した。
円の安さは、アジア内の視点から見て注目に値するとも述べた。
原題:
Time to Diversify Away From Dollar After This Year's Rally: HSBC(抜粋)
(c)2022 Bloomberg L.P.