ドル・円は日足の一目均衡で強い売りシグナル-年末まで130円も視野
2022年11月24日
(ブルームバーグ): ドル・円相場はテクニカル分析の観点から年末にかけて1ドル=130円台までの下値リスクが出てきた。日足の一目均衡表では強い売りシグナルである「三役逆転」が点灯、市場のモメンタムは典型的な下落トレンド入りした公算が大きい。
三役逆転とは一目均衡表で、1)転換線が基準線を下回る、2)遅行スパンがローソク足を下抜ける、3)価格が雲を下抜ける--これら3条件が順にそろうと、強い売りシグナルとされている。
三役逆転の3条件がそろったのは23日。1)は11月2日から3日にかけて、2)は10日に出現した。3)は15日の取引時間中に価格が雲を下回ったものの、この時はいわゆるダマシに終わり、23日の終値(ニューヨーク午後5時時点)で下抜けて改めて三役逆転の3条件が整った。
大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジストは、日足の一目均衡表で三役逆転が点灯したことを受けて「下向きの方向感が出てきたことはテクニカル的には明確だ」と指摘。「典型的な下落トレンドある」として「年末までに8月2日につけた130円41銭をターゲットにドル安・円高が進む可能性がある」とみている。
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