ドル円相場、一時145円に迫る 24年ぶりの円安水準

2022年09月08日

8日の東京外国為替市場の円相場は一時、1ドル=144円台半ばを付けた。米国で大幅な利上げが続くとの見方が広がり、7日のニューヨーク外国為替市場では一時、1ドル=144円90銭台まで下落。1998年8月以来、約24年ぶりの円安・ドル高水準で、心理的な節目とされる145円に迫った。  東京市場の8日午後5時現在は前日比08銭円高・ドル安の1ドル=143円81~83銭。  米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)が今月開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で、引き続き大幅な利上げをするとの観測が強まった。インフレを抑えるため積極的な利上げを進める米国と、大規模な金融緩和を続ける日銀との金利差が意識され、運用に有利なドルを買って円を売る動きが加速した。  円の下落幅は1週間で5円を超えており、円安が輸入品の価格を押し上げ物価上昇に拍車をかける懸念が強まっている。  財務省と金融庁、日銀は8日、幹部による情報交換会合(3者会合)を財務省内で開催。財務省の神田真人財務官は会合後、記者団に対し「高い緊張感を持って注視していく。明らかに過度な変動で、極めて憂慮している」と強調。「あらゆる措置を排除せず、必要な対応を取る準備がある」と述べ、急激な円安をけん制した。  会合には、金融庁の中島淳一長官、日銀の内田真一理事らも出席した。  3者会合で政府が対応策を打ち出すことへの警戒感から、東京外国為替市場では円が一時50銭近く上昇した。しかし、会合後は再び144円台まで円安が進行した。【佐久間一輝、高橋祐貴】

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