ビットコイン、２万ドル前後で推移－ＦＲＢ議長講演後に7.6％下落

2022年08月29日

（ブルームバーグ）：暗号資産（仮想通貨）ビットコインは28日、米金融当局の利上げの道筋を巡る懸念で他の仮想通貨が下げる中、２万ドル前後で推移している。

ニューヨーク時間午前７時45分（日本時間午後８時45分）時点でビットコインは前日からほぼ変わらず。前日までの２日間は、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長のジャクソンホール講演を受けた26日の株安と連動する形で7.6％下げていた。

仮想通貨全体は28日に下落。ＭＶＩＳクリプトコンペア・デジタル・アセット100指数は１％安と４日続落した。

コンサルティング会社ベン・リンク・パートナーズのシシ・ルー最高経営責任者（ＣＥＯ）は資金がリスク資産から逃避しており、仮想通貨はパウエル議長の講演後の「米株式市場の急激な調整」に従ったと説明。市場はパウエル議長がコメントせざるを得なかった内容を好ましく受け止めておらず、ビットコインは「ハイベータ」資産として復活していると分析した。

過去数カ月間、２万ドルがビットコインの支持線となっており、ここ数週間は同水準を上回っていた。

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