ルービニ氏、米経済はハードランディングかインフレ制御不能に

2022年08月16日

(ブルームバーグ): 著名エコノミスト、ヌリエル・ルービニ氏は15日、米金融当局よるここ数十年で最も積極的な金融引き締めを踏まえると、米経済には2つの選択肢があると述べ、ハードランディングもしくはインフレ高止まりのシナリオを挙げた。

ルービニ・マクロ・アソシエーツの会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるルービニ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「実際にインフレ率を2%に向かって押し下げるには、フェデラルファンド(FF)金利が4%を大幅に上回る必要があり、私の見解では4.5-5%にする必要がある」との見解を示した。

ルービニ氏は「そうならない場合は、インフレ期待が不安定になる」と述べた上で、「そうなった場合は、ハードランディングに向かうだろう。いずれにせよ、ハードランディングか、インフレが制御不能になるかのどちらかだ」と語った。同氏は10年以上前の米金融危機を予見して「ドクター・ドゥーム(破滅論者)」の異名を取る。

6月の連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表された当局によるFF金利誘導目標の予測分布図(ドット・プロット)では、年内に3.375%前後に達し、2023年末までに3.8%近くに引き上げられる見通しが示されたが、ルービニ氏は十分なタカ派姿勢ではないと指摘。「たとえ3.8%であっても、インフレ率は目標をはるかに上回る8%付近にあり、緩やかに減速しているに過ぎない」とし、「市場は米金融当局の方向転換と来年の利下げを予想しているが、私には妄想に聞こえる」と話した。

ルービニ氏はさらに、「米国ではインフレ率が5%を超えて失業率が5%を下回るといつも、金融政策の引き締めがハードランディングにつながっている」と指摘し、自身の基本的な予想はハードランディングだと強調した。

原題:

(抜粋)

(c)2022 Bloomberg L.P.

© 2009 Dr. straightのヘルスケア&リラクゼーションのブログ。 by https://www.stosakaclinic.com/
Powered by Webnode
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう