ロンドン、欧州最大の株式市場の座から陥落か-パリに逆転許す可能性

2022年10月03日

(ブルームバーグ): 英資産への信頼感危機が深刻化しつつあり、英国は欧州最大の株式市場の座から陥落する恐れもある。

ロンドン株の年初来の値下がりで、プライマリー上場企業の時価総額は計2兆5000億ドル(約363兆円)相当に縮小し、競合するパリ市場に僅差に迫られている。ブルームバーグがまとめた指数によると、ロンドン市場のリードはわずか1560億ドルと、過去最小に近い水準。

英国民が2016年に欧州連合(EU)離脱を選択して以降、フランス市場に対する英市場の優位は徐々に低下しているが、財源の裏付けに乏しいトラス政権の減税案をきっかけとするここ1週間の市場の混乱が大きな打撃となり、景況感は損なわれ、ポンドが最安値を更新した。

ハーグリーブス・ランズダウンの投資・市場担当シニアアナリスト、スザンナ・ストリーター氏は「EU離脱後の貿易問題がセンチメントをなお圧迫しており、欧州トップのトレーディングセンターとしてのロンドンの地位は最近の信頼感危機とポンド急落前でも既に輝きを失いつつあった」と指摘。「トラス政権の経済運営を巡る懸念が強まる中、楽観は徐々に消えつつあるようだ」と述べた。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)によれば、英株式ファンドの資金流出は180億ドルと、このままいけば年間ベースで最悪となる。BofAはEPFRグローバルのデータを引用した。

原題:London's European Stock Market Crown Under Threat From Paris (1)(抜粋)

(c)2022 Bloomberg L.P.

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