世界の債券イールドカーブ逆転、米国債に続き-リセッション示唆

2022年11月29日

(ブルームバーグ): 米国債に続いて世界の債券がリセッション(景気後退)を予告し始めた。世界各国の10年物国債の平均利回りが、期間1-3年の利回りを下回った。

ブルームバーグ・グローバル総合債券指数のサブ指数が示したもので、データを取り始めた2000年代初め以降で初の長短利回り逆転となる。

逆イールドはリセッションの先触れと見なされるが、世界の中央銀行が引き締め継続を表明する中で実際に懸念が強まっている。TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、プラシャント・ニューナハ氏は「インフレを恐れる中銀当局者が短期金利を長期にわたって景気抑制的な水準に置くだろう。これが現在起こっている利回り曲線フラット化の主因だ」と話した。

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は28日、インフレがピークを付けたとしたら驚きだと述べ、追加利上げの公算が大きいことを示唆した。米連邦準備制度の当局者らの同日の発言も、さらなる金利引き上げが必要である可能性が高いことを示した。

ドイツ銀行のチーフエコノミスト、デービッド・フォルカーツランダウ氏が率いるストラテジストは、ドイツは恐らくすでにリセッションに入っており、米国も来年半ばまでに陥る可能性が高いとの見方を示した。

景気減速が政策当局に利上げの減速や停止を迫るとの期待から債券相場は反発している。グローバル総合債券指数は11月に入り5%上昇しており、このままいけば、08年以来の月間上昇率になる。

原題:Global Yield Curve Inverts in Signal a Recession Is Brewing(抜粋)

(c)2022 Bloomberg L.P.

Garfield Clinton Reynolds

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